52Hz

私の文章に論理性を求める気でしょうか

6年分

今日こそ書くぞ、と思い続けて6年位経ってしまった。

 

大学生時代は何に不満を抱いていたのかとか、就職したての頃何を考えていたかとか、時間の流れというのは恐ろしいもので、あんまりよく覚えていない。

都合のいい色にじわじわ浸食されるような優しい思い出ではなくて、新幹線の車窓から目を見開くような綺麗なものを見たけれど、2秒後には何を見たのか思い出せないような記憶を、6年分。素敵なものを形容するのに「適切でふさわしい」言葉を探す間に何が適切でふさわしいのかわからなくなり自分の中にそっとしまった経験を、6年分。

 

後ろを振り返るのは40~50代で良いだろうと思っていたけれど、振り返った時、自尊心を守りがたいがために無理やり変形させて光沢を施されたものしか残っていなかったとしたら、自明のことだがそれは私のためにならない。ぼんやりした思い出や大したものでもない勲章を愛でながら死ぬまで生きるのは今の私からしたら興ざめである。

 

だから、今の自分が思うほんとうを、人生のチラ見用に書いておこうと思う。