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私の文章に論理性を求める気でしょうか

アイスのはなし

権力を持つようになったらこれを読め。

アイスを食べたので。

 

アイスにとって大事なのはなんだろうか。アイスを“良いアイス”たらしめているのはなんだろうか。「味」だろうか、「色」だろうか。それとも、「食べる瞬間の溶け具合、食感」「食べる時期」「健康的な砂糖の量」「アイス[らしさ]」「伝統」「ブランド」「(あなたの)政治(のスタンドポイント)的に正しいか(例えば販売元の食品会社が環境規制を無視していたり、絶滅危惧種の一部が材料として使われていないかどうか、とか)」だろうか。

評価軸の多様性を無視し、独自の価値観のみに固執している人間の話を聞くのは失笑ものだ。あなたの評価軸は私にとっては意味がないのだ、あなただけに意味があるのだ。あなたの土俵に私を乗せても、残念ながら土いじりと写真撮影を始めるだけだろう。土の城を作る私とそれを見て優越感や安心感を覚えるあなたの構図を考えるだけで、とても人間らしくて愛おしくなるのだけれど。

 

将来の私は、「私の都合の良い指標を用いた評価軸」を周囲に押し付けるというような事はしてはいけない。

深みのある他人の人生をスキャナにかけて二次元化し、分析して採点用紙を叩きつけるということは、その他人がどれだけ自分より若かろうと、してはいけない。

もし逆に押し付けられたら、その世界からそっと離れなさい。

 

 

他人と比較することでしか人間の価値を測れない現代社会の悲しき人間たち、乾杯!わー!私も混ぜてー!