20年
私がもし親になったらね、子供の時に親からかけられた言葉には忘れられないものもあるってことを覚えておいてね。3-4歳にかけられた言葉でも、はっきり覚えているものがあるよ。
親のところに押しかけて、それらの言葉について言及を求めたり、謝罪を求めたりするのはやめようね。
つらかったね、でも理解のない上辺だけの謝罪があなたを更に虚しくさせるってことは、一回やったからもうわかってるよね。
彼らは価値観が違う別人種だということを理解しよう、異文化理解、あなた得意だよね。
親だからこその「なんでわかってくれないんだ」っていう苛立ちを、老いの扉の前に立っている彼らに突き立てないこと。多忙な育児の中で出てきてしまった言葉なのだということにしようよ。そうしようよ。
過去の行いを謝罪させるのは、色々な国がやっているよね。国は続くけど、人間は続かない。わたしにとっては前を見る方が大事だよ。
だから、もし子供ができて、たとえその子供がどんなに小さくても、ちゃんとその人を見ること。忙しさを理由にすると十何年後に壮大なしっぺ返しを食らうかもしれないよ。
4歳で家出を企て、5歳で妹への暴言レターを書くなんて、今思えば異常だけど、全て反面教師にするための必須事項だったのだよ、きっときっと。今こう思うためにああいうことを言われたんだよ。良かったね、ぐひひ。